日々を彩る、お菓子のひととき。

タルト

【ひばりヶ丘 Le Magnolierより】太陽の恵みを閉じ込めた、とっておきのタルトレット

皆様、こんにちは。ひばりヶ丘の片隅にある、「Le Magnolier(ル マグノリア)」です。今日も、私たちの心を込めたお菓子たちが、ショーケースの中でキラキラと輝いています。

さて、今回はちょっぴり特別なタルトレットをご紹介させてください。それは、まるで小さな宝石のような「金柑のタルトレット」です。

きっかけは、毎年この時期になると届く、私の叔母からの贈り物。太陽をいっぱいに浴びて育った、それはそれは美しい金柑たちです。潮風の香りがほんのりとする、その鮮やかなオレンジ色は、見ているだけで元気をもらえるよう。

この貴重な金柑を、どうしたら一番美味しく味わっていただけるだろうか…。そう考えた末にたどり着いたのが、白ワインでじっくりと煮詰めるコンポートという方法でした。お鍋の中で、金柑がゆっくりと柔らかくなっていく様子は、まるで時が優しく流れているかのよう。甘く芳醇な香りが、お店いっぱいに広がります。

焼き上げたタルト生地に、そのとろけるようなコンポートをたっぷりと乗せました。一口食べると、金柑の甘酸っぱさと、ほんのりとした苦みが絶妙なバランスで口の中に広がり、思わず目を閉じてしまうほど。シンプルながらも奥深い味わいは、まさに素材そのものの良さが生きています。

シンプルイズベスト」とはよく言ったもので、飾らない美味しさが、日々の喧騒を忘れさせてくれるような、ほっと安らぐ時間を与えてくれます。午後のティータイムにはもちろん、ちょっと疲れた日のご褒美にもぴったりです。

そして、近いうちに、この自慢のコンポートを瓶詰めにしてみようと計画中です。タルトレットで使っている、あのとろけるような美味しさを、ご自宅でも楽しんでいただきたい。そんな想いを込めて、丁寧に作りますので、完成の際にはぜひお手に取ってみてくださいね。

Le Magnolierは、決して派手ではないけれど、一つひとつに想いを込めた、心温まるお菓子をお届けしたいと考えています。金柑のタルトレットが、皆様の日常に、ささやかな幸せを運んでくれますように。

ひばりヶ丘にお越しの際は、ぜひLe Magnolierへお立ち寄りください。皆様の笑顔にお会いできるのを、心よりお待ちしております。

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Le Magnolier(ル マグノリア)

国内屈指のフレンチレストラン「オテル・ド・ミクニ」で基礎を固めた後、フランスへ渡り、ミシュラン三ツ星レストラン「ル・プティニース」で最先端のフレンチを学びました。その後、伝統的なフランス菓子の名店「シェ・ギエ」で研鑽を積み、フランス菓子の奥深さを知りました。帰国後、埼玉県川口市の「シャンドワゾー」でスーシェフとして経験を積み、2018年に独立。西東京市ひばりが丘に、フレンチとパティスリーの技術を融合させた自分のお店「ル マグノリア」をオープンいたしました。

  1. 日々を彩る、とっておきのお菓子の時間

  2. 日々の喧騒を忘れる、甘美な宝石箱

  3. ル マグノリアから催事のお知らせ

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